静岡でケアマネジャーが独立するメリットとデメリットについて|静岡のケアマネジャーの悩み相談

ケアマネジャーが独立する流れ

法人格の取得

居宅介護支援事業所の指定申請にはまず法人格(NPO法人・株式会社・合同会社など)が必要です。法務局で法人登記の際は以下が必要です。

  • 会社名
  • 資本金
  • 所在地
  • 自分以外に会社役員がいればその名前など
  • 法人登記に必要な印鑑
  • 印紙代・手数料・登録免許税

法人格の種類で金額に違いが有りますから詳細は法務局のホームページで確認、お問い合わせ下さい。

静岡地方法務局

※法人登記から営業やケアプランソフトの検討など何でも相談しできる便利な企業も数社有ります(月数千円)

また起業する中小企業支援のために独自に助成金を行なう自治体も有るようです、お住いの自治体に一度問い合わせてみては如何でしょう。
(起業前申請が必要な助成金も有るようです)

補助金・助成金 中小企業支援サイト|経済産業省 中小企業庁 ミラサポplus

指定基準

次に市区町村から居宅介護支援事業所の指定を受けるには人員基準と運営基準を満たす必要があります。主な基準を確認してみましょう。

人員基準

居宅介護支援事業所ごとに常勤専従で1名以上を置かなければならない。

居宅介護支援事業所ごとに常勤専従で利用者の数が35人を増すごとに1人とする(管理者との兼務は可能)。
管理者は主任介護支援専門員でなければならない(しかし平成9年3月31日までは経過措置として介護支援専門員を管理者とできる・平成3年4月1日以降に新たに管理者となる者は主任介護支援専門員でなければならない)。

運営基準

大切な運営基準は十分承知されていると思われますが、指定を出す市町村は新規事業所を含め実地指導をしっかりと行なっておりますので以下より再度確認してみては如
何でしょう。

厚生労働省ホームページ 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準

ケアマネジャーが独立した時のメリット

  • 自分の好きなように全てを決める自己実現
  • 好きな時間に好きなだけ仕事ができる自由
  • 上司や気を使う同僚もいない
  • 自分の実力次第で高収入の可能性ある

ケアマネジャーが独立した時のデメリット

  • 全てが自己責任の為にミスは自分で行い、従業員のミスまで対応
  • 月給やボーナスの保障はない上に従業員の人件費や維持費は発生
  • 定時がない上に経理など全て自分で行う為に働き過ぎてしまう
  • 病気や旅行で代わりに対応してくれる人がいない
  • わからない事を相談できる所がない

ケアマネジャーが独立のために必要な資金

  • 法人登記の費用(登録免許税 印紙代など)
  • 事務所の家賃、水道光熱費、事務用品費
  • ケアプラン等のPCソフト導入費
  • 鍵付き書庫、デスクや椅子、パソコン、FAX、などの什器備品
  • 1年程度の運転資金(収入がない時の自分の生活費など)

※居宅介護支援事業所の事務所は自宅で行うなど自前を使用すれば費用は抑える事ができます。

私が独立した周囲の方に聞いたところでは100〜300万円の資金でスタートした方がおられましたが置かれている状況により異なるので上記は参考までに。

独立したケアマネジャー の年収シミユレーション

35件の担当をしたと仮定してシュミレーション

要介護1〜2 1,053単位 25件 263,250円
要介護3~5 1,368単位 5件 68,400円
要支援1〜2 400単位 5件 20,000円
特定事業所加算Ⅱ 400単位 30件 120,000円
退院退所加算 450単位 3件 13,500円
入院時情報連携加算 200単位 6件 12,000円
初回加算 300単位 1件 3,000円
合計 500,150円

まとめ

如何でしたか、日頃ケアマネジャーとして従事しているといつかは独立したいと考えるのではないでしょうか、しかし準備する事も多く心配事も沢山です。地域包括支援センターの主任介護支援専門員は自治体からの指定で地域のケアマネジャーの支援業務も行います、また何処の事業所に担当に空きが有るかなど、情報を持っています、独立したケアマネジャー様が入院した時は退院後に担当を戻して貰う事も含めてご相談してみてはどうでしょうか。

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